写真に寄せて

私にとって写真を撮るという行為は、自分が見ている情景を印画紙に記録する事でしかありません。だから風景を求めて旅に出たり、技法やアングルにこだわって被写体の廻りを動き回る事もありません。自分が見ている風景にそのままレンズを向けシャッターを押す、ただそれだけです。ある年輩の方が97年の個展に出品した塩釜の写真を見て一言。「昔家族で一緒に釣りに行った時の風景と全く同じです・・・」と話されました。時が違うにしても、私が何気なく撮った風景と同じ記憶を持っている方。全く面識が無い人達が一枚の写真の記憶を分け合う。何となく不思議ですが、何となく嬉しい事です。皆さんは私が見てきた風景をどのように感じられますか?ごゆっくり御覧下さい。