RDC-7

 RICOH 1999年
Image Capturing Device
(デジタル・カメラ)


 ハッキリ言って私、デジカメって好きではないんです。というか銀塩写真派であると言った方が正しいのかも知れません。その私が自信を持ってお薦めするのがこのRDC-7。RICOHの「デジタル・キャプチャー」という名を冠した一品です。

 最近のデジカメ事情と言えば、一時の高画素子競争から落ち着いて、34万画素程度のお手軽モノが売れているようで、やっと本来あるべき姿を取り戻した感があります。もっとも、高画素子競争は低価格化を伴っていなかったせいで、結局ユーザー側が買い控えてしまった事も上位機種売り上げ伸び悩みの大きな原因かと・・・;私のデジカメに対する考えは、昔から銀塩写真カメラを使っていたせいもあって、値段の割には大した綺麗なモノが撮れないとか思っていたりします。ま、一時期の様にCCDの高性能開発競争によってソレナリには撮れるようになったようですがね、挙げ句の果てに最近はレンズ性能云々まで。デジタル機器であるならば、それによって生成される画像はデジタルデータでしかないわけで、唯一の光学部品であるレンズ群を高性能にしたとしてもPC上でレタッチできる事を考えると、レンズスペック表記の存在自体「?」であったりします。撮影した画像ファイルに対してかつての名機と呼ばれるレンズの特性を加味できるソフトウェアの様なモノを付属させる方がいかにもデジタルらしい発想だと私は思っているのです。何でもデジタルに置き換えるのではなく、デジタルにしか出来ないモノを追求してほしいですね。

 リヤ・ハイサイド・ビュー。左側に折りたたみ式のモニタ。後ろセンターにはダイヤル式のモードセレクト部分。その他操作系は全て上面ボタン部で行う構造。
 さて、前置きを少々引きずりながら肝心のブツのご紹介へと(^ ^;。このRDC-7は実にカメラらしくないデジカメです。RICOHはこのRCD-7を発売する時「Image Capturing Device」というサブネームを冠しています。つまり「イメージを取り込むための道具」であると。実際に記録できるソースは、静止画、動画、文字、音声の4種類。かつてのポケットカメラに似たそのデザインといい、ノートパソコンの様にモニタを折り畳める点といい。諸デジカメ製品群の中でも異形の外観。実はRICOHデジタルカメラがこのような横型デザインを採用するのはこれが初めてではなく、かつて1996年に発売した初号機DC-1Sも横型のデザイン。DC-1Sが発売されて暫くたち、やがてデジタルカメラの認知度が上がり、ある程度の低価格化が進むとメーカー各社がこぞって新製品を発売するようになり、デジカメ販売競争の時期に突入します。そんな中で販売台数で伸び悩むRICOHは自社製品路線の独自性を持たせようと思ったのか定かではありませんが、「銀塩写真カメラの技術をデジカメに」という真っ向から私の考えに反するコンセプト(苦笑)で迷機RDC-5000を発売。(写真学再考という意味合いの発売コンセプトまでは良かったと思いますよ。)外観デザインはまさにコンパクトカメラそのもの。RDC-7とは別の意味でデジカメとは思えないデザインでした。結果、RICOHデジカメの売り上げは速度を増して降下して行きます。売れないデジカメの代名詞とも言われてしまったりして・・・。(デジカメが急速にユーザー層に広まったのはその描画性能云々より「手軽に扱える」という点が最大の理由だと思う私です。)更に改良型として迷機第二号RDC-5300を発売するも、増した速度は止まることを知らず。悪い意味で在庫切れが続出(寂)。RICOH自身銀塩写真カメラを発売していて、カメラとしての性能は申し分のないモノだったのですが・・・。

 レンズ右側にある銀色の部分が縦位置撮影用シャッターボタン。モニタを折り畳んだ状態で拳銃を持つように構えます。左利き用シャッターボタンとしても使えます。
 話が更に横道にそれましたです(^ ^;。RDC-7の機器スペックを少々。カメラ本体の撮像素子数は334万画素。今で言うところの中の上クラス。(もっとも、これ以上の画素子数は通常ユーザレベルでは必要ないと思いマスです。)記録媒体はスマートメディア。更に本体に8MBのメモリを内蔵。RICOHのデジカメの特徴としてはこの内蔵メモリがあります。いざと言うときに便利なこのスペック。基本的に記録メディアってPCショップに行かなければ買えませんからね。(コンビニでスマートメディアとかコンパクトフラッシュが手軽に買える日がくるのでしょうかね?)さて、その特徴的な外観に伴って、撮影スタイルも通常とは異なり、次のようになります。1.ファインダー直視撮影 2.ローアングル撮影 3.縦位置撮影。1.に関しては特に説明の必要が無い訳ですね。あえて他の二つをあげるのは、それぞれに専用のモノ(?)が設けられているからです。2.に関しては折り畳み式のモニタ角度を調整する事により腰位置に構えたり、場合によっては地面に置いての特殊なアングルからの撮影が可能となります。また、3.に関しては本体を握って縦に構えた人差し指の位置に専用のシャッターボタンが配置されています。これって使ってみると結構便利で、窮屈な姿勢を取らなくても楽に縦位置撮影が可能となります。昔の8ミリフィルムカメラを扱うようなそのスタイルは何とも言えない良いモノがあります。そして特筆すべき性能としては「1センチまでの接写撮影機能」です。接写機能は他社製品にも多々ありますが、さすがに10ミリ距離の性能を持ったモノはあまり無く、おおよそ最短距離30センチ程度までが通常性能のようです。試しに色々撮影してみるとこれが結構面
 必殺の1センチ接写(^ ^)v'''何を撮影しているかはわかりますね。
白かったりします。日常と違う世界。銀塩写真でこれほどの接写撮影をするとすれば、かなり大がかりな撮影機材が必要。この性能だけでRDC-7を所有する意味があるとも思えます。さて、実はこのカメラ、シャッターボタンの反応が少々鈍いのであります。後にその他若干性能を修正したRDC-7sが改良機として発売されたのですが、こちらは同型デザインなれどグリップの樹脂部分が水色になり、操作パネルボタンの色使いがパステル調に・・・。全くまとまりのないモノとなってしまいました、困ったモノです(- -)b'''。売れるモノをあれこれと追求するより、メーカー独特のデザインスタイルを貫く方がユーザーをしっかりとつかむ事が出来ると思うのですがね(^ ^;

 実は私がRDC-7を手に入れたのは2001年12月。つまり発売から2年程たってからの事。ネットオークションでの札入れ入手でした。とあるきっかけで前記のRDC-5300を無償で入手した直後にRDC-7が発売されて、心から悔しい思いをした覚えを忘れきれず、気合いを込め例によってオークション・スナイパーと化しました(^。^)。2年間あたためていた憧れの念は決して間違っていなかったようで、デジカメに対する考え方が少々変わってきている気もします。現場回りの時には決まってお供に連れて行く私。これとは少々長いつきあいになりそうだな等と思う今日この頃です。

RICOH Digital Camera Home Pages:http://www.ricoh.co.jp/dc/index.html


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